蚤の市に行きました。
月に一回、朝の6時からお寺で開催される蚤の市です。
店舗数は40~50店舗くらいですが、食器や着物、かんざしなど和の物を中心に多種にわたって並んでいました。
全体的には、江戸から昭和までの物がそろっていた感じ。
見つけたもの
入り口付近のお店で、所々茶色く変色しているシャネルの箱を見つけました。
箱の雰囲気から察するに、何十年も前の物だと思います。
中身は、有名な5番の香水と石鹼のセットでした。
マリリンモンローが「私のパジャマの香りは5番よ」と言ったそうで、当時は5番というと大変な人気のある香水だったそうです。
箱を開けて中を見ていると、「この時代の物は本物の麝香が使われているのだ」と店主の人が教えてくれました。
麝香とは、ジャコウジカの分泌物で、ジャコウジカが絶滅の危機に瀕したことによって国際的に乱獲が禁じられ、今はほとんど使われなくなっているとのこと。
今では珍しい麝香が使われている香水のセットは、2千円とのこと。少だけ迷って買うのはやめました。
その後も店を回っていた中で、心に留まったものが数点あったものの、買うには至らず。
和の年代物の食器が好きなので、今回もとくに食器に目が行きました。
そば猪口や豆皿は、自分の中では要チェックの対象です。
今回の蚤の市で見つけたものの中では、赤っぽい柄の蓋つきの小さめのどんぶりが可愛かったですが、使い方も思い浮かばなければ、自宅に飾る場所もないので断念。
カツ丼などの丼料理で使うには、小さすぎるサイズでした。
古物なので、以前は誰かに使われていたのだと思いますが、その人はどんな料理を盛っていたのだろう?
お気に入りを購入したお店
続けてお店を回っていると、タイプライタや大砲のミニチュア模型など面白いものをいくつか出しているお店を見つけ、覗いていたら、昭和感あふれる飾り皿を見つけ、気に入ったので購入しました。
壁に飾れるように紐通し穴がついているお皿で、飾っても良いし、飾るのに飽きたら食器としてもオシャレに使えそうなお皿です。
珍しいものに引き寄せられて覗きに行ったお店だけれど、結局購入したものは、いつもと同じ。食器でした。
骨董市や蚤の市では食器を買うことが多いです。食器は、使う頻度が高いですかね。
でも、また食器が増えるので、家に帰ってから置き場所をつくるという作業が課せられます。
ついでに、いらない食器を整理をしようと思います。
一つ思ったのは、普段見慣れない珍しいものが店頭に並んでいると、それだけでそのお店で買いたいと思うことがあるんだな、ということ。
自分がお店を出すならどんなものを出すかな、と時々考えることがあるのですが、参考にしたいと思いました。
考えるだけで人生が終わるかもしれませんが。想像するだけなら、自由なので楽しいです。
そういえば、他のお店で、能の人形や日本刀が珍しくて目を引いたお店がありましたけど、そこでは何も買いませんでした。
どうも、そういう珍しいものを店頭に置く場合は、1点だけじゃなくて、2~3点以上置くのが効果的な気がします。
能の人形や日本刀は、迫力があって見ているだけで運気が上がりそう。
オレンジ色の髪の人形だったので、あとで調べてみたら、「猩々」という能の曲に登場するお酒好きの架空の動物に似ていました。
猩々の人形自体は、お祝いの場にふさわしいといわれているそうです。
古いものの魅力
新しいものと古いもの、どちらが好きかと言われれば、モノによりますが、私は古いものが好きです。
なぜかというと、その物にまつわるストーリーについて思いをはせるというか、そんなことが、私はワクワクするからです。
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