調剤事務&2歳ママが思う マイナ保険証を使うメリット

子育て

こんにちは、調剤薬局事務&2歳の娘のママ、なくもです。

最近、調剤薬局や医療機関でマイナンバーカードをみせてくださいと言われること、ありませんか?

マイナンバーカードは保険証として利用できることは多くの人が知っているかと思いますが、

べつに今の保険証のままでもいいのでは?と思っている人も多いんじゃないでしょうか。

実は、マイナンバーカードを保険証として利用することで、患者さんにはけっこう大きなメリットがあります。

調剤薬局や医療機関ならマイナ保険証の紐づけはかんたん

まずは、マイナンバーカードと保険証を紐づけする方法です。

マイナ保険証を受付け可能な医療機関や調剤薬局で、ササッと紐づけができます。

受付可能な医療機関や調剤薬局には、下のどちらかのポスターが貼ってあるはずです。いつも利用している医療機関や調剤薬局でチェックしてみてくださいね。

やり方は、マイナ保険証を医療機関や調剤薬局に設置してある機械にかざし、顔認証又は4桁の暗証番号を入力後、利用規約などに同意すれば紐づけ完了。

所要時間は1分ほどで終わりますし、本人の顔認証であれば暗証番号入力は不要なので、うちの薬局に来られる機械に不慣れな高齢の方でも簡単に登録されています。

マイナ保険証の利用手続きをしたいという方で、近々医療機関に受診予定のある方はやってみてはいかがでしょうか。

医療機関や調剤薬局以外だと、マイナポータルという行政機関のアプリや、セブン銀行ATMでも紐づけ可能です。マイナポータルでの保険証利用登録方法はこちら。セブン銀行ATMでの保険証利用登録方法はこちら。

マイナカードを持っていれば質のいい医療が受けられるってどういうこと?

私が調剤薬局事務なので、病院やクリニックでの対応には詳しくなく、調剤薬局でのお話になりますがご了承くださいませ。

過去に処方されたお薬の情報・特定健診・手術情報を医師や薬剤師に共有できる

調剤薬局側がマイナ保険証で確認したデータを使用することで、投薬を受ける患者側にはどんなメリットがあるのでしょうか?

調剤薬局では、薬剤師が処方薬を患者さんにお渡しするときに、今までに飲んでいたお薬について確認することがあります。

確認する理由は、今回お渡しするお薬と飲み合わせが悪くないか、同じ効能のお薬がでていないかを確認するため。

飲み合わせが悪いお薬を飲めば重篤な副作用が出る危険がありますし、服用している薬と同じような効能のお薬を重複して飲むことも危険な場合があります。

実は過去に処方が出たお薬の情報については、今のところはほぼ患者さんに持参していただいたお薬手帳や患者さんの記憶を頼りに把握している状態なんです。

つまり、手帳シールの貼り忘れがあったり、患者さんが覚えていなかった場合は、薬局側は正確な情報を把握できないということ。

もちろん、薬剤師が可能な限り確認していますが、確認できないことはわからない。実は私たちはそんな危ない橋を渡っていたんです。(^_^;)

それがマイナ保険証で全て確認できるようになるということは、薬局側ももちろんですが、患者側にもすごくありがたいことだと思います。

さらに、過去の処方薬の情報に加えて、過去の健康診断の結果や、手術の情報も患者の同意の上で共有できるようになりました。

そして、マイナ保険証の受付をしている病院やクリニックでも、薬局と同じデータを共有することができます。

マイナ保険証を利用することで過去の薬剤情報などのデータが溜まっていけば、正確な情報を元にした医療や投薬を受けることができると期待されています。

手続きや機械との認証で慣れない間はちょっとめんどくさいこともありますが、使い続けることで将来的には患者側にとって大きなメリットになっていきそうですね。

高額療養費制度を事前申請なしで利用できるのは便利

高額療養費制度とは、個人の限度額を超える医療費の支払いをした場合に、保険者に申請すれば払い戻しを受けられるという制度です。

今までは、事前に手続きしていなければ、突然の入院や手術などで医療費が高額になったとき、窓口で高額な自己負担金を全額支払わなければなりませんでした。

これからは、マイナ保険証を機械にかざすだけで、窓口で支払う自己負担金を限度額までに抑えることができます。

今まで必要だった事前申請が不要になるのは、とても便利です。

ただし、注意したいのは、高額療養費制度の窓口限度額は、医療機関ごと・入院・外来・歯科外来・歯科入院それぞれの限度額になりますので、後で合算する必要があります。

合算には別途手続きが必要なのですが、残念ながら合算の申請はマイナンバーカードではできないらしいので、まだまだ不便さは残ります。

合算申請の大まかな流れとしては、保険者から合算申請書を入手し、必要なところを記入の上提出することで合算が可能です。

2歳の子供の受診時、マイナ保険証を使うときの親の正直な感想

ちび柑は生後半年のときにマイナンバーカードを取得して、やっとつい最近、保険証として使い始めました。

現在2歳のちび柑は急な発熱など体調が変わりやすく、月に1回くらいの頻度でかかりつけのクリニックへ受診している状態ですが、

今のところ、マイナ保険証のメリットを感じているかといえば、疑問符が浮かんでしまうのが正直なところですね。(^_^;)

その理由は4つ。

  1. 風邪薬など7日分ほどの短期間の内服薬しかもらったことがない
  2. 診察券や受給者証の提示の必要性がなくならないこと
  3. 顔認証がしづらいこと
  4. 更新の必要があること(大人は10年に1回、未成年は5年に1回更新が必要。さらに電子証明書の更新は大人子ども関係なく5年に1回)

なんかやること増えたな・・・という感覚が拭えない。(^_^;)

受給者証や診察券はこれから不要になっていく動きがあるようなので、いずれ提示しなくてもよくなるかもしれません。

どこの医療機関でもマイナ保険証1枚で済むとなったら、管理が楽になるので嬉しいですよね。(^^)

今は煩雑だな、と思うことも多いマイナ保険証ですが、過去のデータがどんどんたまってくればメリットを感じられるようになるんじゃないかと期待しています。

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