去年の大河ドラマ、『光る君へ』良かったですよね。
ドラマを見て源氏物語に興味を持ちました。
源氏物語の存在を知ったのは、高校の時の古典の授業でした。
勉強していた当時はまったく読んでみたいとは思えなかったんですけど、今になって読んでみたいと思うなんて人生、何が起こるかわかりません。(^-^)
源氏物語ってかなり長編なのは知っていたので、私にとっては相当な気合が必要です。(笑)
そんな長編は読んだことがないので、読み切れる自信はありません。面白いと思えたら読み切れると思います。
そこで、読み始める前に、まずはタイトルの本を読んでみました。
理想的な女性やあこがれる恋愛が見つかるかも。
源氏物語は全54帖(巻)で構成されている長編物語。
1巻1巻のタイトルは女性と交わした和歌が由来になっているようです。
タイトル=女性の通称となっていることが多いようで、その女性と光源氏や薫の恋愛が主題になっているということみたいです。
様々な立場や年齢、性格の女性が出てきて、恋愛模様もさまざま。
そんな話なんだな、と知ってますます源氏物語を読んでみたくなりました。
「愛する源氏物語」作者の俵万智さんは、『花宴』という巻に出てくる『朧月夜』という人が好きだそうです。
8巻の『花宴』は間違いなく要チェックです。
好きな女性を探したり、自分に重ねたりしながら源氏物語を読み進めるのも面白そうですよね。
もしかすると、理想の女性像に変化が生まれるかもしれません。
あ、これ人づきあいにも使えたりして・・・
和歌を詠む場合は、人を植物にたとえたり、できごとを自然現象になぞらえたりすることが多い。その方が上品だし、味わいもある。あるいは、わざと意味をずらして解釈して、相手の要求をやんわりと断ったりすることもできる。表向きは「季節の歌のやりとり」という体裁をとることによって。自分にも相手にも逃げ道を用意できる、という知恵なのだ。
愛する源氏物語 俵万智 雨夜の定め
お互いにそれぞれが何を暗示しているか承知していないと、まったく成り立たないやりとりだけど、
和歌は、立場の弱い人が、大胆なことを言葉にする力を与えてくれる。
そういうお話が、この章ではありました。
そんな技術がもしも私にあったら、人生面白そうだなあ。
たとえば、嫌いな上司のいただけない行動にチクリと言いたいときなんかに・・・
遠回しに何か風情のあるものにたとえてチクリと釘をさすことを言える女性って、めちゃくちゃ素敵じゃないですか。
表向きはあくまで別のことであるという体裁をとって。
どうしたらそんな素敵に立ち回れるのかなあと思っていたけれど、もしかしたらその人も案外、古典から学んでいたのかもしれません。
光源氏って・・・こんな感じなんだ
光源氏って、美しくて性格も良いからどんな女性からみても理想的な男性・・・みたいなイメージを勝手に抱いていました。
でも、俵万智さんが解説する光源氏と女性のやりとりを読んでいると、いろんな女性の気を引こうと浮ついたこともめちゃくちゃ言っているので、かなーり軽い性格??
源氏物語を読んで、私が光源氏を素敵・・・と思うことはないような気がする。
もちろん、源氏物語を全部きちんと読んでみないと分からないけれど
その辺もどうなるか、源氏物語を読む楽しみの一つだなあ。
とはいえ、源氏物語はもっとも古くから読み継がれている物語。
多くの人を夢中にさせた理由が何なのかは知りたいです。
プレイボーイの光源氏の魅力だけではないのだろうなあと、原作を読む前の今は想像しています。
表紙の絵
表紙の絵があまりにも素敵で気になっていたのですが、表紙の絵については俵万智さんがあとがきでかかれていました。
中島潔氏という画家さんが書いた絵だそうです。
この方の作品集はぜひぜひ見てみたい。
コメント