「ほしのせかいのものがたりにむちゅうになる」
ここのところ、2歳7か月の娘が独り言でよくつぶやいているこの文章は、絵本の中の一節です。
何度聞いても、この絵本の言葉は素敵。
独り言の元の絵本
『きみがいま』という絵本です。
外国の絵本で、原題は『Little Boy』。作者はアリスン・マギー、翻訳はなかがわちひろ。
主人公の男の子は3~4歳くらいかな?
いつも何かに夢中になって遊んでいる男の子。
黄色いカップやびしょぬれの犬の匂い、ソファに散らばる動物ビスケットなどいろいろな物が彼のお気に入り。
ちょっと大きめのダンボール箱は、彼の想像力を最大限に駆り立ててくれるおもちゃのようです。
絶賛おままごとブームの娘。命のないものに命を吹き込んで遊ぶのが今の娘。
たとえば、ヒヨコのぬいぐるみなどはわかるのですが、それよりも多いのは置時計、えんぴつ、コップのような日用品もおかまいなしに娘は命を吹き込みます。
「時計さん、あそぼー」
「いいよ!」
という感じです。
おままごともそうですけど、自分の想像力の限りを尽くし、身の回りにあるものを使って夢中で遊ぶ時間は、何にも代えがたいものですよね。
主人公の男の子や娘のように五感で感じるすべてのものに夢中になれていた時代は私にもあったのかな。
あったような、なかったような。今となっては30年くらい前のことになりますが、う~ん、まったく思い出せません。
娘は今からその時間がたっぷりとあるんだな・・・いや、時間を作ってあげないとな・・・
そんなことを考えながら私が読んでいると、娘はキラキラと目を輝かせ、主人公の男の子の絵を見つめているのでした。
絵を指して「これなにしてる?」と聞いてくるので、答えてあげたりしています。
日本語訳ももちろんすべて素敵なのですが、楽しそうに遊ぶ男の子の絵も魅力的。
文字が読めない娘は、絵に興味を惹かれるので、その絵を表す文章を丸暗記してしまったのです。
覚えられたのは、娘も私もこの絵本が好きだからだと思います。
それと、たぶん、2歳半が一人で空読みできるちょうどいい文字量と、リズム感のある文章のせいだと思う。
お正月の食事会で親戚を驚かせた娘
お喋りが上手になったね!と親戚から口々に褒められている中、調子が出てきた娘。
「あしたのことなんて、しんぱいしない!」
と、得意になって絵本の文章の空読みをはじめました。
いつも読んでいる絵本の文章と知らない人が聞くと、そりゃ驚きますよね。
2歳半の子の口からこんな言葉が突然出てくるんですから。
娘は文章の意味はよくわかっていないですけど、おばあちゃんも、90歳のひいばあちゃんもみんなびっくり仰天です。
みんなが驚く顔をみて、娘はさらにテンションアップ。
この調子だと、保育園でも言ってるな。
大好きな絵本が見つかったおかげで言葉を覚えてくれるのは親としては嬉しいけれど、、
絵本の言葉を私が毎日言い聞かせてるみたいに周りに映ったらちょっと嫌だなあ。。(笑)
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