調剤薬局の仕事 新システム導入時の難しさ マイナ保険証など

仕事

レセプト

調剤事務の仕事は主に患者受付け、処方内容の入力が日々の主な仕事です。

他にも重要な仕事として、レセプトがあります。

レセプトとは、「調剤報酬明細書」のことで、レセプト業務とは、お薬代を市町村や協会けんぽなどの保険者に対して請求する業務のことです。

月に1回の業務になり、毎月10日までという期限があります。

請求先や期限は、病院やクリニックのレセプトも一緒です。

医科のレセプトは経験がないので知らないのですが、算定内容が調剤薬局より複雑そうだなと思っていたりします。

レセプトの大部分は、日々パソコンに入力してきたものをまとめてオンラインで送信するだけなので簡単ですが、介護保険の明細書は、紙に出力して郵送します。

介護保険は、オンライン対応がすすんでいないからです。

オンラインシステムは、課金すればパソコンに導入できるので、個々の薬局でそこにお金を出すか出さないかの問題です。

介護保険を使っている患者さんは、うちの薬局には6人ほどとまだ少ないので、手間がかかりますが我慢しています。

なぜかというと、介護保険請求のオンライン化のためには、新しいシステムの導入になります。

システム導入にあたり、人の動き方も変わってくるはず。

導入してしばらくは、慣れるのに時間がかかるだろうし、自分だけではなく、他の従業員にもやり方を伝えないといけないので、ちょっと考えただけでもけっこうな労力がかかることが想像できます。

オンライン化などパソコン関係のことは、得意な人と不得意な人に分かれますよね。

うちの薬局だけですか?

新しいシステムの導入も、抵抗が全くない人もいれば抵抗がある人もいて、抵抗があるのが上司だったりすると進めていくのが難しかったりします。

抵抗がない側からすると、相手の意見に対して「どうして??」と首をひねるばかりです。

何十万とお金がかかるシステムなので、現時点では会社からも許可は下りない気がしています。

介護保険を使う人はこれから増えてくると予想されるので、プラス5人以上増えれば、システム導入の件は会社に申し出ようと思います。

うちの薬局のマイナ保険証事情

昨年の12月から、紙の保険証の発行がされなくなりました。

(マイナンバーカードと保険情報の紐づけをしていない人の元には、資格確認のお知らせという紙が保険者から送られてくるはずです。)

うちの薬局では、マイナンバーカードの情報を読み取る機械を窓口に設置して2年くらいになりますが、12月以降、受付が何も言わなくてもマイナンバーカードを機械に通していかれる患者さんが増えました。

増えましたが、まだまだ浸透していないなあと実感しています。

マイナンバーカード持参の人は、受付した患者さん全体の3割くらいでしょうか。

受付が何も言わなくても、自然に機械に通していかれる人はそのうちの1割くらい。

あとの2割はマイナ保険証を使うのが初めての人か、機械の扱いが苦手な人です。

調剤事務の現場では、マイナ保険関係の業務負担がのしかかっています。

今日はじめてマイナ保険証を機械にかざすという人は毎日現れるので、手取り足取りやり方を教えるのはもちろん、諸々の質問に答えるのも事務の仕事です。

質問内容で多いのは、マイナンバーカードと保険証を紐づける方法、マイナ保険証があればお薬手帳なくてもいいの?など。

マイナ保険証を持ち歩いたり、情報を読み取られることの不安を訴えてこられる人もいます。

そういう人たちは、IT化に対して漠然とした恐怖心があるんだなあと感じます。

気持ちはわからなくもないので、怖がっている人には私は勧めません。

だけど、適切な医療を受けられるという意味では、マイナ保険証を使った方が良いと思います。

うちの薬局でマイナ保険証を使う人が受付患者の8割くらいまでに浸透するのは、数年後ではないでしょうか。

調剤薬局は、保険調剤ですが、保険証が不要だと思っている人も多いので、普及するのが医療機関よりも先になると思います。

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