私の職場は調剤薬局です。
調剤薬局では処方箋を受けて処方薬をお渡しする以外にも、薬についての相談だけを受けることも多いです。
昨日は、60代くらいの女性の患者さんが、血圧手帳と常用薬をもって来局されました。
60代女性からの話
12月末にもらった2種類の高血圧の薬を飲み続けていたところ、年明けに血圧が急に下がったとのこと。
「血圧が下がってから、2種類のむのをやめて1種類だけを飲んでいるんだけど、大丈夫かしら。」
薬剤師の返答は、「おっしゃる通り、このまま2種類とものみ続けるのはよくないかもしれない。すぐに受診して薬を処方した先生にいまおっしゃったことをそのまま伝えて、これからどうしたらいいかを聞いてきて」
ということになった。
結果的に、患者さんが自分で判断した行動は正しかったかどうかは処方した医師に聞いてみないと分からないけれど、血圧の変化に気づくってけっこう大事なんだなと思いました。
この患者さんが、自分でお薬を減らすことができたのも、早めに受診ができるのも、普段の血圧の状態を知っていたからです。
血圧の変化に気づければ、受診したり、病院に電話したりなどしてすぐに行動できます。
血圧を測っていなかったらこんな行動はとれなかっただろうと思います。
気づかなかったら、次の受診まで飲み続けることになると思うとちょっと怖いなあと思いました。
飲み続けることで低血圧の症状が続くかもしれないですからね。
健康な若い人が毎日血圧をはかるメリットある?
血圧を測るのは、高血圧を患っているご年配の人というイメージがありますよね。
人生で血圧を測り始めるタイミングっていつからなんだろうか。
高血圧症と診断されたときでしょうか。
薬局では高血圧の薬が何種類もありますが、本当によく売れます。
それほど高血圧症にかかる患者さんが多いのです。
薬を持って帰る人は、年配の人がもちろん多いですが、40代くらいの若い人も多いです。
高血圧は、サイレントキラーと言われていて、脳卒中など恐い病気に至るまで自覚症状がなく過ごせることが多い。
薬局ではたらいていると度々そういうことを耳にします。
血圧の異常に早く気づくには、やはり普段から血圧を測ることなのだろうな、と思います。
しかも、若いときから血圧を測る習慣をつけるのがけっこう大事かもしれない、と思います。
思ってはいても行動はできていないのですけど・・・
毎日はかるのは正直、めんどくさい。
でも自分の血圧の状態を普段から知っておくと、血圧に変動があったときにその原因がわかったり、体の不調の原因がわかったりするかもしれなません。
万が一、なにかの病気に罹患したときの診断材料の一つにもなるそうです。
若いときから血圧をはかっていれば、食生活にも気を付けるだろうから、健康寿命が延びそうです。
血圧計を販売しているオムロンの血圧計使用者1000人に対して行った調査によると、初めて家庭用血圧計を購入する年齢は35歳から徐々に増加しているそうです。
血圧は機械を購入する必要は?スマホのアプリでもはかれる?
スマホを使ってはかるアプリは、世の中に普通に出回っているものはかなり精度が低いようです。
だけどスマートウォッチなら、医療機器として認定された高性能のものがあるみたい。
大掛かりで場所も取る血圧計を購入するくらいなら、お高いけれど、軽くて腕につけていられるスマートウォッチを買おうかなーと考えています。
続けることが大事だから、簡単に測れる方がいいです。
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